中学受験する?しない?名門中高一貫校のメリットとデメリットを解説

今回は中学受験に関する記事です。
小学生の段階から受験勉強をし、いわゆる名門と呼ばれる中高一貫の学校に入学することの是非について考えてみます。

これを書いている私(家庭教師のレオン・代表木村)自身、地方の中高一貫の進学校から東京大学に進んだ経歴があります。
なので、ある程度の信頼性が担保されているかと思います。

【業者の本音】中学受験は家庭教師で乗り切れる?難関校は集団塾の併用が吉

2020年12月3日

私立中高一貫校のメリット

まずは中高一貫校のメリットから見ていきましょう。

周りの生徒のレベルが高い

真っ先に挙げられるメリットは、周囲の生徒のレベルが高いことです。
教育に意識が高く、お金も時間も投資しようという家庭の子供が名門校に集まってきます。

例えば僕の出身校でも、数学オリンピックなどで結果を残す生徒が学年に必ずいましたし、後輩は実際に世界大会で金メダルを獲得してきました。
学業面だけでなく、音楽や芸術に関しても何らかの特技を持った生徒が多いです。

小さい時から、ピアノやバイオリンを習っているという生徒もクラスに10人弱ぐらいいるんですよね。

生徒の粒が揃っている環境に子供を投入した結果、周囲に流されていくうちに気づけば東大に入っていたというケースもよくあります。
実際に東京大学の友人に

「なんで東大を受けたの?」

と尋ねると

「高校の友達も受けていたからなんとなく」

という答えが返って来たりします。

質の良い人脈が出来る

中学高校の人脈は生涯続くことも多いです。
大学・社会人以降の人間関係って表層的であったりすることも多いですよね。
長い時間を一緒の空間で過ごし、本音で話し合えるのは中高生ならではなのかもしれません。
その時にできる友人との繋がりが一生の財産になることも多いです。

ゲスいことを言うと、名門校で過ごすと中年になってから社会的地位が高い友達をたくさん抱えることになるので、それが人生で有利に働くことがあるのかもしれません。
ちなみに、個人的な感想ですが開成高校出身の人たちは本当に仲がいいですね。
社会人になっても開成卒同士で中学時代の運動会の棒倒しの話や、学校の近くに存在したうどん屋の話を無限にしているのを見ると閉口します笑

いじめが少ない

また偏差値の高い学校ほどいじめが少ないのもメリットだと言えるでしょう。
みんな自分の勉強や部活に集中していて、他人をいじめるという無駄な時間を過ごすことの無意味さを分かっています。

勘違いしてはいけないのは、いじめが存在しないわけではないということです。
思春期の人間が何百人も集まれば、いじめられる素質を持った子も、いじめる素質を持った子もほぼ100%の確率で存在します。
それでも公立中学校に比べれば、名門私立のいじめはまだマイルドなものである場合が多いでしょう。

名門中高一貫校のデメリット

次に名門中高一貫校のデメリットを見ていきましょう。

落ちこぼれると辛い

まず一つ目は勉強についていけないと非常に辛い思いをすることです。

難関校の中学受験を突破する子供たちは、高い学力を持っています。
その分、入学後の競争も熾烈になるわけです。

小学校まではとても勉強ができた子供が中学校で学年の下位5%の水準に入ると、プライドは一気にズタボロになります。
そういった子は一気に勉強が嫌いになってしまったり、学校側からそれとなく転校することを促されたりと、なかなか辛い状況に陥りがちです。

ちなみにそういう子でも、一般的な公立中学校のレベルから見れば、中〜上位レベルの学力は持っています。

にも関わらず、落ちこぼれのレッテルを貼られてしまうのは非常に損です。
進学校の落ちこぼれでいるより、底辺校のトップでいた方が本人の精神衛生的にはいいです。
(ちなみにこの現象は、名門高校から東大に進学した学生にも発生することになります笑)

あれほどの難関の試験を突破した生徒でも、必ず1割は落ちこぼれることになるのです。
それは競争の仕組み上、絶対に揺らぐことがありません。

中3でダレがち

また、高校受験がない中小一貫校の場合は、中3時点で全く勉強に対するモチベーションが湧かないというケースもあります。

高校受験をしなくてもエスカレーターで進学できるのですから、無理もない話です。
とはいえ実際中学までの勉強内容は、大学受験に直接的に関連しないものも結構あります。

あくまでも大学入試を見据えるならここでの中だるみは、そう心配することもありません。
が、あまりに勉強しない子供を見ていると不安になってくる親御さんも多いことでしょう。

友達と離れる

小学校時代の友達と離れてしまうのも中学受験のデメリットです。
僕自身私立中学に進んだ直後は、小学校の時の友達と離れてしまうのが寂しかった思い出があります。

しかも、なんだかんだで私立中学の勉強スケジュールは結構ハードです。
昔の友達がみんなで楽しく遊んでいる中、僕だけが知らない学校で難しい勉強ばっかりやらされている……。
そんな意識があったように思います。

今お子さんの中学受験を考えている方は、 進学先の学校の進学実績だけでなく、その雰囲気もよく見ておいてください。
学校のカラーがお子さんに合っていれば、すぐに学生生活が楽しくなり、昔の友達と離れてしまう寂しさも気にならないことでしょう。

男女別学の場合は異性に免疫が出来ない

名門私立中高一貫校は、その多くが男女別学です。
最近では、 少子化に伴い共学化する学校も増えてきましたが、未だに灘・開成・桜蔭・女子学院などなどの名門校は男女別学を貫いています。

別学には別学の楽しさがあるのですが、大学に入ってから異性への接し方が分からない生徒も多々います。
東大にもめちゃくちゃ奥手になってしまったり、逆に奔放になりすぎてしまったりと加減がうまくつかめない学生が多々います。

ついこないだも、東大工学部の桜蔭出身の女子学生が交際相手の家に火をつけてしまったという事件がありましたね。
(この件と彼女の出身校が関連しているという根拠はありませんが^^;)

子供の希望を良く聞くのが吉

さて今回の記事では、中高一貫校のメリットとデメリットを見てみました。
否定的な面にも触れましたが、子供に高い水準の教育を与えたいと思うなら、中高一貫校は有力な選択肢です。

学校選びの際には、以上のメリットとデメリットを念頭に置きながら実際に各校の文化祭に行ってみるなどして雰囲気をよくつかんでおいてください。
OB・OGに話を聞いてみるのも手です。
そもそも、お子さんが本当に中学受験を望んでいるのかよく話し合うことも忘れずに。

我々家庭教師のレオンでは、中学受験サポートのほかに、中学生高校生の学校の授業のフォローも行なっております。
ご入用の方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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