中高一貫校に入学したのに外部の高校を受験することになる原因4個

今回は中学受験をして中高一貫校に入学したのに、高校進学時に外部受験をする生徒について書いていきます。

これを書いている僕(レオン代表木村)自身、中学受験をして地方の中高一貫校に入学した経験があります。
入学時は学年に生徒は225人いたのですが、卒業した時はその人数は210人を下回っていました。
中高一貫校とはいっても、全員がエスカレーター式に高校に上がっていくわけではないのです。

入学してから後悔しないためにも
何故一部の生徒が中高一貫校の高校入学を拒むようになるのか
その理由を中学受験を検討してる段階で是非知っておいてください。

中高一貫校から外部受験をする理由

結論から言うと中高一貫校から外部受験をする代表的な理由は
・校風が合わない
・勉強についていけない
・もっと上の学校に行きたい
・共学に行きたい
の4つです。
順番に解説してきます。

校風が合わない

受験時点での情報収集が甘いと、入学してから 「こんな学校だと思わなかった」と後悔することになります。

かくいう僕自身も、自分の中学校について全てが期待通りだったというわけではありません。
僕の母校は「自由な校風」を売りにしていたのですが、思ったほど自由には感じられなかったのです。
具体的に言うと
・思っていたよりたくさん勉強させられる
・友達と遊ぼうにもお互いの家が遠すぎる
・通学に時間を取られすぎていつも自由が無い
と感じていました。

それに日常生活の満足度を決めるのは、学校全体の校風というよりは
自分が入っている部活の雰囲気だったり、
友達グループの雰囲気だったりしますよね。
100%を想像通りの学校生活というもの自体そもそも存在しないのかもしれません。

ちなみに僕の学校には、近所にものすごく厳しい有名な進学校がありました。
今考えると僕の学校が自由な校風と言われていたのは「その近所の学校に比べると自由」という意味だったのかもしれません。
公立よりは普通に厳しかったと思います。

勉強についていけない

また、かなり多いのが勉強についていけないために高校は外部を受験するというケースです。

中小一貫の進学校は難関の入試を突破してきた生徒の集まりです。
当然授業はハイレベルですし、努力しても周りの生徒が優秀なので成績が良くならないこともあります。

あまりに成績が悪すぎると学校側からそれとなく外部受験を勧められるシステムになっているところも多いでしょう。
この辺の詳細に関しては、下の記事を参考にしてみてください。

進学校の落ちこぼれが一番辛い。難関受験突破後の悲劇とその脱出法

2020年9月20日

もっと上の学校に行きたい

先ほどとは逆に、もっと上の学校を目指したいから外部受験をするというケースもあります。
中学受験の段階で第一志望校に合格できず仕方なく今の学校に入学したという生徒がこのパターンに該当しがちです。

大学受験で言うところの仮面浪人のような状態ですね。
難関校の多くが中高一貫ですが、例えば開成高校のように高校からも生徒を募集している名門校もあります。

中学受験では開成に行けなかったけれども、高校受験でリベンジして無事合格を果たすという生徒はそれなりにいます。

共学に行きたい

僕の母校で地味に多かったのは、男子校か嫌だから外部に行くという生徒です。

小学校の段階では男の子であれば「女子なんてウザいだけ!」などと思い込んでいます。
しかし受験の段階では男子校に行けることを喜んでいた生徒も、そこから1年経ち2年経つと共学で青春している同級生達がまぶしく見えてきます。

実際は共学でも人によると思うのですが、公立に進んだ小学校の友達がみんな学園ドラマのような青春を送っているような気がしてくるのですね笑
そこで高校生活を共学で楽しむために外部に出ていくという生徒は、実は結構いるんですよね。

外部受験のデメリット

ここまでは外部受験をする生徒の動機について触れてきました。
しかし、中高一貫校からの外部受験にはデメリットも多いです。

中高一貫校はそもそもシステムとして外部受験を想定していません。
急に外部を受験するとなれば、生徒も保護者も先生も苦労することになります。

内申点の問題

まず内申点の問題があります。
今まではまさか高校でも受験することになるとは考えていなかった生徒は、高校受験の内申点という制度すら知らないこともしばしばです。
知っていたとしても、これまで内申点をあげようという努力自体をしていなかったので、点数面で苦労することになるかもしれません。

受験勉強が大変

またシンプルに受験勉強が大変ということもあります。
中高一貫校は、6年かけて大学受験に対応しようというカリキュラムが組まれています。

3年目に高校受験を挟むということは授業スケジュール上、想定されていないわけです。
周りの友達が一番遊んでいる時期でもありますし受験勉強を一人で進めていくのは大変です。

勉強以外の情報収集も学校に頼ることはできません。

まとめ〜中受の段階で志望校のことをよく知っておくべき〜

中高一貫校に入ったのに、高校進学字は外部を受験する こういった事態はできるだけ起きない方が良いと考えます。
外部受験によって状況がポジティブになるのであれば、もちろん積極的に受験すべきだとは思います。

ですがそもそも中学入試の段階でしっかりと情報収集をできていれば、わざわざもういっかい受験勉強しなくていいわけです。
入学する前にしっかりとその学校のことを知っておきましょう。
志望校の基本的な情報収集
・学校説明会に行く
・OB,OGに話を聞いておく
・文化祭に行く
この辺の基本事項はしっかり押さえた上で受験に臨みましょう。

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