【東大卒が語る】東大生の親はお金持ち。名門校の子供の親の共通点とは?

名門校に子供を入れる家庭は、やっぱりお金持ちなの?


子供の教育に関心があるご両親は、一度はこう考えたことがあることでしょう。
今回は派遣型家庭教師のレオンの代表である私(木村)が、この疑問に回答していきます。

なお私自身が私立中高校一貫校から東大に入ったという経歴があるので、自分の経験も根拠にしつつ記事を書いていきます。

東大生の親は年収950万円以上が過半数

まずは東大生の親の年収に関するデータを見てみましょう。
結論から言うと東大生の親の年収は日本の中でもかなり高い水準にあります。

2014年のデータですが、東大生の家庭の世帯年収は950万円以上が過半数です。
一般的な世帯の場合、この水準の高収入世帯は上位1/4以下であることを踏まえると、やはりお金持ちの家庭が多いことがわかりますよね。

出典

このデータは僕自身の肌感覚とも一致します。

全員がそうではありませんでしたが、大学時代の友人にはお金持ちの子が多かったです。
思い返せば、夏休みになると彼らのインスタや Facebook の投稿は、海外旅行の記念写真で溢れかえっていました。
それも大学生が貧乏旅行で行くようなアジアではなくて、物価が高いヨーロッパが多いんですよね。

美術や芸術に関心のある学生も多いので、パリなんか特に人気でした。
また僕の周りでは、これだけ世帯年収が高いにも関わらず専業主婦の家庭が多かったです。
一方のお父さんは医者だったり偉い官僚だったりいわゆるエリートな方が多かったですね。
一馬力で世帯年収1000万クラスとなると、職業も限られてくるという訳です。

親は高卒で家も貧乏だったけど頑張って東大に入ったという人も実際にいましたが、数でいえば少数派でした。

子供を東大に入れるのにかかるお金

そもそも東大に子供を入れるためにはかなりのお金がかかります。
例えば、定番コースである中高私立一貫校から東大というルートを考えてみましょう。(幼稚園は私立、小学校は公立だったとします。)

この場合に必要な費用をだいたい下の表のように見積もってみました。
幼稚園(私立)150万円
小学校(6年間公立)200万円
中学校(3年間私立)400万円
高校(3年間私立)350万円
大学(4年間国立)200万円
合計1300万円

ご覧の通り、最低限必要な学費だけでだいたい1300万円は行きます。
これに加えて、塾や家庭教師代だったり、浪人した場合は1年間の予備校代などがかかります。

さらにに見落とせないのは東大合格後の東京での生活費です。
地方のご家庭の場合、これが意外と重いのです。 僕の周囲で多かったのは、マンション家賃だけを親から仕送りしてもらっているというケースです。

この場合月の仕送りが7万円程度になりますので、1年間でだいたい80万円、すなわち四年間で320万円程度となります。

僕も大学に入ってビックリしましたが、東京はやはり家賃が高いです。
(しかも東大は駒場にせよ本郷にせよ都心にキャンパスがあるので、大学の近くに住もうとすると家賃が高くなるんですよね……)

諸々を合計すると、子供一人東大に行かせるのにだいたい2000万円くらいは覚悟しなければならないということですね。

もちろん、中高を私立に行かせず、予備校や家庭教師なども一切付けなければ学費を格安に抑えることができます。

しかし、例えば僕の大学の教養課程時代のクラスを見てみても、現実は私立の中高校一貫の名門校出身者がやはり多いのです。
実際に今さっき大学のグループラインを確認したところ、35人クラスの内、
  • 開成1
  • 灘3
  • 女子学院1
  • 桜蔭2
  • 海城2
などそうそうたる名門校出身者が名を連ねています。

しかし考えてみると、これって結構世知辛いですよね。
国公立大学の学費は私立よりも半分以上安いのは周知の通りです。
建前としては経済的に裕福でない家庭からでも灯台を始めとする国公立大学なら高度な教育を受けられるはずです。
しかし現実は全くそうなっていないということです。

東大生の親も高学歴なケースが多い

ついでに言うと東大生の親も高学歴なケースが多いです。

僕と同じクラスの女の子はお父さんが東大の教授でしたし、ついでに兄も東大生でした。
他にもお父さんが医者だとか歯医者だとかといった話はしょっちゅう聞きます。

一方で、お父さんが高卒という子は一人しか見た事がありません。

社会的な公平性という観点からは問題なのかもしれませんが、この日本において学歴(とおそらく収入も)の再生産という現象は歴然としてあるということです。

子供の受験の成否は親が影響する

ここまで見てきた通り、子供の受験に親が与える影響は大きいです。

確かに、親がお金を持っているだけでは、子供の成績を上げることはできません。
それは同じ塾で同じ授業を受けていても(=同じ学費を払っていても)子供の成績が必ずしも同じように上がらないことからも明らかです。
(同じように学費をかけたはずの兄弟の成績が全然違うことに驚く方もいるでしょう。)

子供にお金を注ぎ込んだからといって子供の成績が上がるとは限りません。


しかし、ここまで見てきたように、学費をケチりすぎると子供の教育レベルが上がる可能性は著しく狭まってしまうのです。

経済力の壁

受験は、親同士の競争という面がどうしてもあります。

実際に問題を解くのは子供でも、その裏では「子供にどれだけお金をかけられるか」といった親同士の勝負が展開されているのです。

特に中学受験の場合はこれが顕著です。
小学生が自分から意欲的に勉強するというケースはほとんどありません。
なのでここは親が教育環境を整えてあげる必要があります。

SAPIXなどの塾に入れたり、家庭教師をつけたり、というのは最もポピュラーな選択ですよね。

逆に、中学受験さえ突破すれば後は流れに沿って東大に入れた、という例も結構あります。
何せ周りの勉強に対するモチベーションが違います。

僕も地方の進学校出身ですが、何と言うか「勉強できるやつは凄い」という雰囲気が学校内にボンヤリと存在しているんですよね。
僕の大学の同期を見ても、うまいこと中学受験をくぐり抜け、優秀な同級生と切磋琢磨しているうちに自然に東大に入っていたというケースが多いです。

小さい時に、親が学費をケチっていたとすれば彼らは(そして僕も?)決して東大に入れなかったでしょう。

教育への理解

またお金以外の面でも、家庭の雰囲気(といか文化?)は重要です。
とりわけ「親御さんに教育や学問に対する理解がある」ということが超重要です。

僕の周りの例では小さい時に親が色々な本を買ってくれたり、知的好奇心を伸ばせるようにと顕微鏡を買ってくれたりといったエピソードを多々聞きます。

また、親自身が何歳になっても外国語など何らかの勉強を続けているという例もあります。
家庭の中にアカデミックなものを重んじる雰囲気があると子供の知性は育ちやすくなります。

お金が無くても合格させる親の共通点

最後に「お金がなくても合格させる親」の共通点を述べて終わりたいと思います。
先ほど述べた、「教育に理解がある」というところがキーポイントです。

僕の周囲でも、お金がない家庭から東大に見事合格した人は確かにいます。

彼らの家庭の共通点は、確かに稼ぎとしてはそんなに多くないけれども、その中から教育にかけるコストをケチらないということです。

年収が2千万円の家庭が塾代を100万円出すのと、年収300万円の家庭が塾代を100万円出すのとではまったく重みが違います。

しかしここでお金がないからと言って、「じゃあ塾は無しでいいや」とはならないのが、下克上合格家庭の特徴です。
要するにお金の使い道として「子供の教育」の優先順位が非常に高いということです。

親が本気で子供のためを思って、投資も惜しまないといった思いは必ず子供にも伝わります。

そういったご家庭のお子さんは、やはり最終的に結果を出しますね。
我々、家庭教師のレオンとしても、そういったご家庭の力になれるよう最大限サポートさせてもらう所存です。

家庭教師のレオン(公式ページ)

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2020年9月13日

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