【中受成功事例】幼少期に知的好奇心が育っていると幸せな中学受験に繋がる

今回の記事では実際に中学受験を成功させた人物にその秘訣を聞きます。
今回、快くインタビューを引き受けてくれたのは当会代表木村の大学の先輩でもある田中さん(仮名)です。
田中さんプロフィール
・広島県出身
・200x年広島学院中学入学、同高校を経て東大理一入学
・大学院では化学を研究
・現在は大手メーカーにて研究職
先に結論を言っておくと、田中さんは中学受験におけるかなりの成功事例です。
本人の成績は順調に推移していましたし、ご両親との関係も良好でした。

さらに、その後の学校生活も非常に充実したものだったと言います。
田中さんほど「良い受験」をした人はそうそういないのではないかというくらいです。
さっそくその秘訣を聞いていきたいと思います。

子供に勉強を教えるとイライラする!というお母さんへ。プロの意見をいいます

2020年12月5日

勉強開始は小4から

木村:
まず中学受験を始めた時の事について教えてください。

田中:
僕が塾に入ったのは小学4年生の時です
両親は最初から中学受験を考えていたようです。
通っていたのは県内ではそれなりに名が知れているものの、ローカルな塾でした。
4年生の時は教室で授業を受けていたわけではなく、塾からもらったテキストを自分で解き、定期的に塾でテストを受けるというスタイルでした。
それだけに4年生の時は勉強時間もさほど多くはありませんでした。

木村:
小学生の時にどれくらい勉強していたか教えてください。

田中:
4年生の時は塾の授業もなかったので毎日の勉強時間は1日1.5時間くらいでした。
もっぱら家で実習ですね。
これが5年生になると週3回塾の日があり1日2,3コマの授業が始まります。
塾での学習時間はだいたい2.5時間くらいでしょうか。
塾のない日の自習時間は1、2時間くらいだったと思います。

木村:
中学受験を考えている子供としてはだいたい標準的な勉強時間かなと思います。
ちなみに偏差値はどれくらいだったんですか?

田中:
あまり全国模試を受けたことがないのですが、大体65くらいだったと思います。

木村:
中学受験の偏差値65はすごいですね。
しかもそこまで極端に勉強時間を確保しているわけでもなかったようですし。

田中:
確かに朝から晩まで勉強漬け、という感じではありませんでした。
ただ、僕はバイタリティがあるタイプではなかったので塾の勉強に取られる時間が増えるにしたがって他の習い事は辞めてしまいました。

習い事は書道とそろばん

木村:
どんな習い事をしていたんですか?

田中:
僕がやっていたのは書道そろばんです。
書道をやっていたことは字をきれいに書くことにつながったので良かったかなと思います。
一方でそろばんは、モノになる前にやめてしまったので毒にも薬にもならなかったと思います。
たまに、2桁かける2桁の暗算とかを一瞬でやってしまうそろばん経験者がいますよね。
僕の場合はそこに到達するまでに辞めることになったんですよね。

木村:
ということは算数は苦手だったんですか?

田中:
いいえ。むしろ算数と理科は大の得意でした。
特に理科に関しては塾内一位を何度かとったことがありますし、とある試験では歴代最高の偏差値が出たと言われたことがあります。

木村:
それはすごいですね。
何か理数系が得意になった秘訣というのはあるんですか。

田中:
そろばんはすぐに辞めることになりましたが、小さい頃から計算自体は得意でした。
例えば車のナンバーを見かけると頭の中で数字を計算して10を作るという遊びをやったりしていました。
もともとそういう暗算のようなことが得意だったんです。

理数系への好奇心が生まれた理由

木村:
それはすごいですね。
塾の前に何か幼児教育のようなものはしていたんですか。

田中:
幼児教育というより、祖父が小さい時に自然に理数系に対する好奇心を育んでくれたことが大きいかなと思います。
九九を言えたらお風呂から上がるというようなゲームをやっていてそれが楽しかったんです。
そういった遊びの中で、自然に理数系が得意になっていたのかなと思います。

木村:
考えてみれば結局東大でも化学を研究していましたもんね。

田中:
そうですね。
小学生時点でそういった興味関心を伸ばして行けたことが、後につながったのかもしれません。

苦手科目は国語だった

木村:
小さい時から子供が興味を持つ対象というのは、その子供が持っている才能のヒントなのかもしれませんね。
逆に苦手科目はありましたか?

田中:
僕の場合は国語が苦手でした。
何かどう解けばいいのかがよく分からなかったんですよね。

木村:
「国語をどう勉強したらいいのかわからない」という声は本当によく聞きますよね。
入試問題を「読解する」ということは特定のプロセスの積み重ねでしかありませんが、大学受験生でもほとんどの人が理解していないように思います。

田中:
僕の場合も結局国語の成績をどうあげればいいのかが分からずに結構苦しみました。
小さい時から本の読み聞かせをしてもらったり自発的な読書の習慣があったりはしたんですがね……。
国語への苦手意識は中学受験における苦い思い出のひとつです。

中学受験成功者の遊びの時間

木村:
次は勉強ではなく遊びについて聞かせてください。

田中:
通っていたのがあまりプレッシャーをかけてくる塾ではなかったこともあり、普通に遊びもしていました。
友達の家の前で野球をしたり、ゲームしたりといった感じです。
当時はマリオテニスなんかよくやっていた思い出がありますね。

木村:
関東で有名な某塾なんかに比べるとだいぶ牧歌的な雰囲気ですね。

田中:
そうですね。
他人から言われても反発するタイプだったのでそれくらいが丁度良かったと思います笑

成績が上がったきっかけ

木村:
何か成績が上がるきっかけのようなものはありましたか?

田中:
僕の場合は幸い、初めから成績はそんなに悪くありませんでした。
ただ、4年生の終わる頃はテキストを読み進めるだけの自習へのモチベーションが落ち、少し成績が下がってしまいました。
その後5年生になって復活したのですが、きっかけは5年生になって実際に塾の教室に通うようになったことです。
より正確に言うと、担当の先生が面白かったことがとても良かったです。

木村:
どんな先生だったんですか?

田中:
印象に残っているのは算数の先生と理科の先生です。
算数の先生は一見怖そうなんですが、問題を解けたら褒めてくれたのを覚えています。
理科の先生は三十歳前後の若い先生で、茶髪の一見チャラい雰囲気でした。
でも授業はしっかりしているんですよね。
問題の解説がわかりやすいのは当然のこと、ギャグも小学生目線で面白かったです。

木村:
例えばどんなギャグを?

田中:
今にするとたわいもないことですよ笑
「夏は日が長い」ということに授業で触れた時に
「先生は冬が好きだなぁ。だってデートがたっぷりできるからね」
みたいな感じです。
彼は女子にいじられながらも和気藹々と授業していてとても良かったです。

木村:
やはり先生は楽しいのが一番ですよね。
当会でもそこは重視しています。

志望校の決め方

木村:
志望校はどうやって決めたんですか?

田中:
まずは進学実績や偏差値などで絞った感じはあります。
あとは学校見学会でビビっと来たんですよね。

木村:
どんなところがよかったんですか?

田中:
広島学院は山を切り開いた感じのところにあるんです。
自然もたくさんあって良い環境だなあと思いました。

広島学院に入って良かった

木村:
当時の友達とは今どんな感じですか?

田中:
中学高校時代の友人とは今でも結構関係が続いていますね。

木村:
みんなもう社会人だと思うんですが何をやってます?

田中:
職業として多いのは医者ですね。
後は僕と同じくメーカー勤めだったり、エンジニアだったり官僚だったりですね。
高校が最後の方理系文系でクラスが分かれたので、理系っぽい友達が多いですね。

木村:
中高一貫あるあるかもしれませんね。
僕もこないだ高校の友達と4人で飯に行ったんですが友達はメーカー勤務&エンジニア&官僚でした。

田中:
友達の属性が似ていますね笑
とにかく僕はこの学校を選んで良かったと思っています。
仮に生まれ変わったとしても、広島学院を選びたいですね。

両親とも喧嘩は無かった

木村:
中学受験に話を戻します。
当時の親御さんとの関係はどうでした?

田中:
そうですね。
親は具体的な勉強に関しては、完全にノータッチでした。
人と比べられたりすることもなかったと思いますし、問題が解けても解けなくても、特に何も言われませんでした。
なので受験に関係する喧嘩はなかったですね。
たまにテレビ見ながら勉強しているのを注意されるくらいでしょうか。
ちなみに親自身は中学受験は未経験です。

木村:
やはり順当に進んでいる生徒さんの家庭では、親御さんがあまり勉強に口出ししないという共通点がある気がしますね。
参考)親が子供の勉強を教えた結果失敗する理由

田中:
ちなみにこれは大学受験の時もそうでした。
親は別に東大にこだわりもなかったようです。
受験に関しては「親の理想を押し付けられる」といった感覚は全くなかったです。

中学受験で後悔していること|もっと自分を追い込みたかった

木村:
では逆に中学受験の中で後悔していることはありますか。

田中:
そうですね。
今思えば自分をギリギリまで追い込めなかったことに少し後悔しています。
僕は広島県以外の学校を全く受けていないのですが、関西の名門校、例えば灘中学に挑戦してみてもいい経験ができたのかもしれません。
ちょっと楽をしてしまったというか。

本番では、受験の順番が良かった

木村:
ちなみに受験本番はどんな感じでしたか。

田中:
僕は三つの学校を受験しており、受験日の順に難易度は3番目、1番目、2番目といった感じでした。
はじめの学校の受験は結構余裕があったのでそこが良かったのかもしれません。

木村:
一つ目の学校でしっかり「解ける」という自信を得たんですね。
僕自身の中学受験でも、塾の皆でリハーサル受験をしたんですが、そこで不覚にも落ちてしまった子達は全員第一志望も落としていました。
小学生の受験はメンタルが大事だとつくづく思います。

田中:
そうですね。メンタルは本当に大事です。

木村:
合格発表の時はどうでしたか?

田中:
正直「これならまあいけるだろう」という感覚だったので合格をした時は順当に嬉しかったですね。
父親が学校現地で合格を確認してくれたのですが、親を喜ばすことができてよかったです。

まとめ:塾に入る前に勉強への興味が育っていた

今回の田中さんの事例は中学受験における一つの典型的な成功パターンです。
小さい時から勉強に対する好奇心を自然に植え付けられた子供は、 大きくなってからは干渉しなくても成長していきます。

田中さんの理数系の才能を引き出したおじいちゃんは、かなりナイスな働きをしたのではないでしょうか笑

また塾で面白い先生と巡り会えたことも幸いだったのだと思います。
やはりそこは子供ですから、塾の先生と馬があうかどうかは成績に大きな影響を及ぼします。

いずれにせよ本人も保護者の方も大きなストレスを抱え込むことなく受験が終了するという理想的なパターンだといえます。
もちろんこれほど上手くいくケースというのも少数派なんですけどね……。

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