・進学校に入ったものの、成績が学年下位で辛い
・どうすれば進学校の落ちこぼれを脱出できるか知りたい
こういう悩みを持った方に対してこの記事を書きました。・どうすれば進学校の落ちこぼれを脱出できるか知りたい
執筆者の僕(木村)は、地方の中高一貫の進学校出身です。
進学校に入学したことを機に、落ち込ぼれてしまった人もたくさん見ましたし、実を言うと自分自身そのタイプでした。
中学生の時の定期試験は、赤点だらけでそれはそれは酷い状態でした笑
当時は100点満点中40点取れれば御の字、といった感覚でしたね。
そこから最終的に東京大学に合格することができたので、この記事の信頼性はある程度担保されていると思います。
この記事に書いてあること
・進学校の落ちこぼれの辛さ・進学校の落ちこぼれから脱出するためのヒント
名門校でも必ず一定数は落ちこぼれる
中学受験・高校受験・大学受験の全てにおいて、いわゆる名門校に合格できるのは、一握りの受験生だけです。例えば、中学受験のデータを見てみましょう。
今ぱっと検索したところ
灘中学 | 偏差値77 |
開成中学 | 偏差値77 |
洛南中学 | 偏差値74 |
とりあえず、単純に正規分布を仮定すると偏差値77というのは上位0.5%以下です。
母集団の質によって、偏差値の意味は変わってきますが、これらの中学に入るのがどれだけ難しいかがわかりますよね。
これらの学校ほど極端に難しくなくても、いわゆる進学校に入るのはどこも難しいものです。
偏差値60でも上位約15%ですからね。
しかし、それだけ難しい試験を突破した学生でも入学後に必ず一定数は落ちこぼれます。
これは考えてみれば当然です。
入学後は、入試を突破した強者たちの間での戦いが始まるからです。
開成中学に入学した生徒は、開成中学の生徒同士の中で順位がつけられます。
その中で必ず誰かが学年最下位になります。
これは競争の仕組み上絶対に変わりません。
もっといえば中学受験だろうが大学受験だろうが同じです。
例えば東大に入ってから、自分が井の中の蛙であったことを知る学生のなんと多いことでしょうか。
学力は一般校の上位層クラスなのに……
勿論、開成中学の中で落ちこぼれたからといって、その生徒の学力が低いというわけではありません。むしろ全国的に考えればトップクラスでしょう。
開成中学の二等兵クラスの学力を持っている生徒は、その辺の公立中学であれば間違いなく将軍クラスの実力者です。
しかし、本人の自己評価は周囲の人間との比較の中で生まれます。
本来、とても高いスペックを持っていながら、多感な思春期の数年間を落ちこぼれとして過ごすわけです。
これほど酷い話もないですよね。
進学校で落ちこぼれる辛さ
進学校で落ちこぼれているという状態は辛いものです。それには色々と理由があります。
勉強は最大の評価軸
進学校では、勉強ができる人間が評価されます。たとえば、僕が通っていた中高一貫校の例です。
中学生の低学年のうちは、多くの生徒は勉強にやる気はありませんでした。
どうせ高校受験もないですし、中学生はまだまだ子供なので遊びや部活に目が向いています。
それが一変したのは高2になってからでした。
受験というものを意識しだすのがこのくらいの学年です。
また学校で全国模試を受けたりして自分の学力を客観的に評価する機会もあります。
そして何だかんだ勉強の素質がある人間が集まっているので、どうしてもお互いの偏差値をそれとなく気にしています。
この頃になると、部活よりも勉強を頑張らなきゃいけないという雰囲気になってくるんですよね。
そして、高校生といってもまだまだ精神的には幼いので、視野も狭いです。
学業成績によって他人を値踏みするような言動を取る子もいない訳ではありません。
そんな中、その学校の中で勉強が苦手な生徒がどういった思いをするかは言うまでもありませんよね。
勉強が嫌で学校に来なくなる生徒も毎年必ずいるのが現実です。
やる気など出るはずもなく…
基本的に人間というのは、自分が好きなこと・得意なことに対してやる気が出る生き物です。漫画『カイジ』の冒頭で借金取りの遠藤さんが
「バスケットゴールが仮に上空100mにあったとしてみろ。誰もシュートを打つ気にもならない。」
と言っていましたがその通りです。
誰もチンプンカンプンな問題集をやる気は出ません。 全く楽しくないですし、ページをめくった所で自分の無力さを思い知るだけだからです。
できない→やる気が出ない→できない→……
の負のループにハマっていくのが定番のパターンです。
歪んだプライドを持つケースも
進学校の落ちこぼれになると、歪んだプライドを持ってしまうケースも多いです。学校では成績が冴えない現実を意識の底で認識はしています。
同時に、自分は名門校の制服を着ているという見栄があります。
親戚などには
あの学校に通っているなんて、すごい
自分の見栄を外部の人間の認識と、本質的な現実とのギャップが影響して、知らず知らずのうちにすごいストレスを抱えてしまうことも多々あります。
這い上がる方法
さて、ここまで進学校で落ちこぼれことが辛いことであるということを見てきました。ここからは、進学校の落ちこぼれ状態から這い上がるためのヒントを書きます。
ただし、状況は個々人によって千差万別なのでここに書くのは最大公約数的な脱出方法になります。
より自分に適した方法を相談したい方はお問い合わせフォームから気軽に連絡ください。
自分が完璧に理解できる所まで戻る
結論からいうと最も大切なのは、自分が完璧に理解できるところまで遡ることです。まず1学期の最初のところまで教科書を巻き戻して下さい。
そこに書いている内容が分からなければ、一学年下の教科書に戻ってもいいです。
※下の学年の内容を勉強するのは何も恥ずかしいことではありません。
むしろ勉強で躓いた時の最も効率の良い勉強方法なのです。
使用している問題集・参考書も同じ単元まで戻り、そこから再び自分の手で問題を解いていくのです。むしろ勉強で躓いた時の最も効率の良い勉強方法なのです。
確実に分かるところから始め、少しづつ進んでいきましょう。
すると、
わかる→わかる→わかる→分からない
となるポイントが表れます。これで、自分がどの部分でつまづいているのかが明確になります。
後はこの分からないをつぶせば良いのです。
このプロセスを繰り返すことで、落ちこぼれを脱出できる可能性が飛躍的に高まります。
より具体的な学習方法については、今後このブログにアップしていく予定です。
落ちこぼれから東大に合格した僕のケース
最後に、進学校の落ちこぼれ(いわゆる「深海魚」に近い状態)だった僕が最終的に東大に合格した理由
を解説した動画を公式チャンネルに上げておきました。 僕の場合は高校生で一人暮らしという少し特殊なケースで、再現性があるか微妙なのですが、少しでも参考になれば幸いです。
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