子供に勉強を教えるとイライラする!というお母さんへ。プロの意見をいいます

・なぜこんなのを間違えるの?というミスが多い
・子供が中々宿題をやる気配がない
・何故こんなに勉強が苦手なのか理解できない
こういった悩みを持つ保護者様に向けて記事を書いていきます。
最近の中学受験人気の高まりもあり、親子で勉強しているという家庭が増えています。
特に多いのがサピックスや日能研などの進学塾の復習を家で一緒にやるパターンですね。

僕は日頃の業務や自分の Twitter などで、親子で勉強している方の悩みを聞くことがよくあります。
多いのは、
親子で勉強すると、喧嘩になってしまう
子供の理解度の低さや態度に、ついイライラしてしまう
といった声です。
今回の記事では、こういった悩みを持つ方にプロ目線での率直な意見を述べたいと思います。
筆者(木村)のプロフィール
・中学受験を経験し中小一貫校へ(2007年)
・1浪の後、東京大学進学
・卒業後は家庭教師の派遣サービス運営

なぜ子供に勉強を教えるとイライラするのか

そもそもなぜ子供に勉強を教えるとイライラすることになるのでしょうか。
僕は、その原因は子供よりも保護者さんの方にあるんじゃないかなと感じることが多々あります。

保護者自身のレベルが高すぎる

中学受験をするご家庭では、保護者様自身のレベルが異常に高いことがよくあります。
お母さん自身も高学歴で、小さい頃から勉強は得意だったというパターンですね。

加えて色々やり取りしていて感じるのは(今仕事をしている・していないに関わらず)仕事もすごくできそうな方ばかりだなということです。
これまでの人生で自分自身に高いハードルを課してきて、それを努力で乗り越えてきた方ばかりなんだろうなと想像しています。
・昔の自分なら、言われなくても勉強していたのに……
・昔の自分なら、このくらいはすぐに理解していた
というように、ついつい昔の自分と子供を比べていませんか。

自分の子供には期待するのが当たり前ですから、ある程度は仕方ないかもしれません。
しかし第三者の目から見ると、 お母さんのスペックが高すぎて、この人に比べられるとは、お子さんももなかなか大変だろうな と感じることがよくあるのです。

あくまでも体感ですが、僕の時代の中学受験界隈では良くも悪くも今より保護者さんがテキトーだったんですよね。
ふんふん。これがウチの息子が塾でやっているテキストね。ちょっと見てみよー(ペラッ
うん。大人の私でも全く分からないわ。諦めよ。
大体こんなイメージです。

実際に僕の家庭もそんな感じで、ほとんど勉強に親はノータッチでした。
また、東大に入ってから周りの友達に昔の勉強の様子を聞いてみたこともありますが、親子でみっちり勉強していたという方は少なかったですね。

勉強に関しては親子の距離感が遠い方がうまくいくことも良くあるのが難しいところです。

周りの子との比較もアテにならないことがある

そうは言っても、塾の他の子と比べても、うちの子はやる気がない気がする……
と感じている方もいるでしょう。

しかし注意して欲しいのは、他の子との比較が客観的にフェアな比較になっているかどうかです。
例えば、教育にはものすごく地域格差があります。

少し昔の僕の話をさせてください。
僕はもともと中学受験などほとんどやる人がいないような地域の小学生でした。 その地域の塾でも勉強ができる方でしたし、学校ではかなりの神童扱いをされていて天狗になっていたのです。
そして中学では隣の県の学校に入ったのですがそこで現実を知りました。
僕より断然勉強ができる人が何人もいましたし、さらにその人達が小学校時代に別に天才扱いされていた訳でも無かったということを聞いたのです。

ここからも分かるように、教育レベルは地域によって物凄く偏っているんです。
中には公立小学校なのに、一学年から開成・麻布・筑駒・桜蔭などに何人も合格者を出すような学校もあるんです。
サピックスのαかよ!って突っ込みたくなりますが、場所によってはそういう学校もあるということです。

やはり地域によって世帯所得が偏っていることが間接的に影響しているのかもしれません。
さて話を戻しますと、こういうこともあるので
「周りの子と比べてうちの子がどうこう〜」
という風に考えるのは中々危ういと思います。
ただ単に、その環境に超できる子が極端に多いだけかもしれないですからね。

本当に子供は勉強が出来ない?

ちなみに僕の日頃の経験から言うと 子供と一緒に勉強すると、「なんでこんな問題を間違えるの?」とイライラしてしまうというケースでは、お子さんは実際には優秀であることが多いです。

やはり親の立場からは、全国的な平均値というものが客観的に分からないものなんですよね。
偏差値が高い子でも凡ミスはしますし、どんなに成績が良くても苦手な分野というのは少なからずあるものです。
小学生は特に調子の波も激しいですしね。

その子のパフォーマンスが悪いのではなくて 単に自分の子供だから悪いところに目がいきがちなんじゃないか ということは常に考えて欲しいところですね。

「イライラする」と悩んでいる時点で良いお母さん

ここまで色々と好き勝手なことを書かせてもらいました。
しかし、少し変な話ですが僕は
「『子供と勉強するとイライラしてしまう』ことに悩んでる時点で良いお母さんなんだな」
とも思っています。

こういう悩みが出てくるのは、
・子供に厳しく当たってしまって自分も傷ついている
・自分が時々子供のことを客観視できていないことを薄々感じている
からですよね。

もし一方的に子供だけに問題があるんだと決めつけていたら、 「子供と一緒に勉強する時にイライラする自分」に悩まずに 「とにかく勉強に対するやる気がない子供」に対して悩むはずですからね。

少なくとも子育てに真剣に向き合っているからこそ出てくる悩みだと思うんですね。

良い親御さんだからこそ悩んでしまう……。
こういう状況を見ていると、こちらも歯がゆい思いになったりもします。

まとめ

以上の話をまとめておきます。

親子で勉強をする時に衝突してしまう大きな理由は
・親御さん自身が凄すぎる
・自分の子供に対しては視野が狭くなりがち
ということにあります。
・全然集中力がない
・宿題を全然やろうとしない
・凡ミスが多すぎる
と感じる場合であっても、第三者からすると優秀なお子さんであるケースが多いです。
少し肩の力を抜いてみてもいいのではないでしょうか。

最後に宣伝になりますが、当会は子供さんに近い目線からのびのびと一緒に勉強できる学生家庭教師を紹介しております。
僕自身も裏方としてではありますが、全力でお子さんの学習に協力させてもらっています。

塾のフォロー等にも対応しておりますので、ぜひ気軽にお問い合わせください。


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