【東大流勉強法】文型さえ理解すれば英語の偏差値は65に上がる

大学入試で最も重要な科目は英語です。
ほとんどの大学で必須ですし、配点も大きいからです。
私立だと実質的に英語だけで入れるような大学も珍しくありません。

理系の数学と並んで、ほとんどの人にとって最重要科目です。
しかし英語に苦手意識を持ってる人は多いです。
・英単語の暗記がめんどくさい
・英文を後ろから単語に区切って読む等の意味不明な勉強法がはびこっている
などが理由だと思われます。

しかし本当は要点を押さえた勉強すれば、英語は得点源にしやすい科目です。
しかも実力がつきさえすれば、本番でも模試でもあまり点数がブレません。
ここは数学との大きな違いです。

今回は、英語の偏差値を上げるために最も重要なポイントをお伝えします。

これをマスターするだけで、 MARCH レベルの英語は余裕ですし、偏差値でいうと65はいけるはずです。

僕自身、高校2年生の時にこのポイントに絞って勉強するようになって以来、英語の偏差値は急上昇しました。
結果的に、東大では1年生の教養の英語の授業(入試の成績順でクラス分けされます)で一番上のクラス(G1)に入ることが出来ました。

受験英語で最も大切なことは文法

結論から言うと受験英語で最も大切なのは文法です。

単語の丸暗記や発音練習も当然大切ではありますが、文法の理解が全ての基礎となります。

特に文型の理解は超重要

文法と言うと、例えば付帯状況の使い方などのいわゆる「文法問題」で出そうな知識をイメージする人も多いと思います。

しかし、ここでとにかく重要だと主張しているのは文法の中でもとりわけ文型の理解です。

多くの人は中3から高校1,2年生で文型のことを習うと思います。
すべての英文が5パターンに分類できるという、あれですね。
英文の文型5パターン
・SV (主語 + 述語)
・SVO (主語 + 述語 + 目的語)
・SVOO (主語 + 述語 + 目的語1 + 目的語2)
・SVC (主語 + 述語 + 補語)
・SVOC (主語 + 述語 + 目的語 + 補語)
それぞれに第3文型だとか第4文型だとか名前がついてますが、名前自体はどうでもいいです。
僕もどれが第1文型でどれが第5文型だとかは全く覚えていません。

大事なのは、問題の英文を読んだ時に、その英文が SV なのか SVO なのか見分けられることです。
そして、「この単語が主語で、この単語が述語だってわかってますよ」ということを採点官にアピールする答案を書くことです。

冗談抜きでここを完璧にできるだけで、マーチクラスの英語は余裕で突破できるでしょう。

文型の理解が重要な3つの理由

なぜ文型の理解がそこまで重要なのか。
その理由を三つ述べたいと思います。

長文読解力が爆発的に上がるから

まず一つ目は、文型を理解すると長文読解の力が爆発的に上がるからです。

当然のことながら長文は、短文の集合体です。
一つ一つの文章の文構造が理解できていないと、長文読んでいると常にチンプンカンプンもしくは内容を間違って理解するハメになります。

例えば次の英文を見てください。

Now this government that had punished them in the past for speaking their own language was asking them to use it to help win the war.

これは2015年の東大の英語の過去問から持ってきました。

文型の理解ができていないと、これくらいの長さの英文を目にした時に頭の中で解釈不能です。
今、この政府は彼らを過去に罰し、彼らの独自の言葉を喋るのは聞くことで、彼らは戦争に勝つのを助けるためだ
……うん、意味が分からん。
となるわけです。 こういった1文1文の意味の取りこぼしが、長文全体の理解を妨げます。
ほとんどの大学で長文読解が最も配点が大きいのに、そもそも1文の意味すら理解できない状態ではどうしようもないですよね。

和訳の正確さに直結するから

文型を理解している受験生の答案は和訳の正確さが全く違います。
先程の文章であればこういう訳が出来上がります。
良い訳
過去、独自の言語を話した咎で彼らを罰したこの政府は、今や彼らの言語を戦争で勝つために役立てるように彼らに求めている。
文章全体の主語が government = 政府 であり、述語が is (asking) = 求めている であるという構造がスッキリでていますね。

英語の文型の理解が和訳に正確に反映されているのが、受験における良い和訳です。

分からない単語の推測に使えるから

文法をしっかり理解できていると、わからない単語の推測にも使えるので便利です。

東大の英文は難しい単語があまり出ないことで有名なので、先程の英文には意味がわからない単語はなかったかもしれません。

しかし仮に government の意味が分からなかったとしましょう。
つまり、先ほどの英文が次のように見えているということですね。

Now this XXXX that had punished them in the past for speaking their own language was asking them to use it to help win the war.

ここで文型が理解できていると、まずXXXXは主語になる名詞だということがわかります。
しかもそれは、戦争に勝つことを目的としていて、誰かに強制力を及ぼす存在でもあるわけです。
過去に言語の使用をめぐって誰かを罰したこともあるみたいです。

以上から、XXXXは「軍隊」「将校」もしくは「政府」といった意味なのではないかと推測できますよね。

この推測能力が入試では本当に役立つんです。
シス単や速単などの英単語帳を何周したところで、入試本番ではわからない単語は必ず出ますからね。

マイナー単語を一々覚えるのはキリがないので、文法理解による推測能力を向上するのが理想です。

とはいえ、このように意味が分からない単語を推測できる程に文法理解を深められるのは限られた受験生だけです。

偏差値でいうと70代後半になってくるでしょう。
なので、ここは努力目標としておきましょう。

文法力を鍛える勉強法

さて最後に肝心の文法力を鍛える方法を述べておきます。
これほど大事な文型を把握する力ですが、有り難いことに練習さえすれば誰でも習得できます。

一つの文章を何度も読み込む

まずやるべきなのは、一つの文章を何度も何度も読み込むことです。 素材は基本的に何でも構いません。
学校や塾で使っているテキストに載っている長文でオッケーです。
長文の中の全ての文章のSVOCを判別してください。
一文目の主語は He で述語は has だ
ということをひたすら書き込みをしながら理解していくわけです。
以下のプロセスの中でSVOCの判別作業をやってしまいましょう。
文法力修行 5つのSTEP
まず1回目に読むときはいつも通り読みます。
2回目は文型を一つ一つ判別しながら丁寧に読みます。
3回目は頭の中で文型を意識しながらサラサラ読めるかどうか試してみます。
4回目も同じように読んでみて定着を図ります。
5回目は音読をしてみましょう。
同じの文章を五回も読むのは一見面倒ですが、実は凄くコスパが良い方法ですよ。

仕上げに音読も実行

最後の音読は意外と大事です。

東進の今井先生も音読を重視されていることで有名ですが、僕が代表をしている家庭教師のレオンも音読の力を重視しています。
音読をすることで、文構造の理解が深まりますし、自分が理解できていないポイントを見つけるのにも有効です。

スラスラ音読ができないようであれば、そもそも文型が理解できていない可能性が高いです。
前のステップに戻りましょう。

まずは、どんな文章でもSVを確実に捉える

文型をはじめとする文構造を理解するにあたって、確かに関係代名詞等も重要なポイントです。

しかし、現在の偏差値が60に満たない場合はとにかくS・V・O・Cの四つを見分けることに集中してください。

特に何としてでもS(主語)とV(述語)がどの語なのかは分かるようにしましょう。

ここは受験において本当に重要なポイントです。
ここの修行のためだけに、2ヶ月まるまる使ってもお釣りが来るほど価値があります。
必ず完璧にしましょう。

最後に告知です。
我々家庭教師のレオンでは、文法文型の理解をきっちり行いたい受験生をサポートする体制が整っています。
・自分の文法理解が正確にできているか自信がない
・長文の読み込み練習を側でサポートしてほしい
・なぜ自分の英語の偏差値が上がらないとか知りたい
という方はお気軽にお問い合わせください。

家庭教師のレオン(お問い合わせフォーム)

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