当然プロである以上、教育の現場にプライベートのような個人的な「好き・嫌い」を持ち込むのは論外です。
しかし現実問題として、
「この生徒とはコミュニケーションがうまくとれるし、その分勉強も教えやすいな」
と感じる生徒もいれば
「この生徒は自分の言ったことを理解しているのか理解していないのかいまいち分からないな」
と感じる生徒もいます。
この記事では実際に塾講師の経験がある私が、先生から見て接しやすい生徒の3つの特徴を解説します。
先生に好かれる生徒の特徴
結論から言うと先生に好かれる生徒の特徴は・リアクションが大きい
・質問をする
・勉強に対するやる気がある
の三つです。
・質問をする
・勉強に対するやる気がある
リアクションが大きい
まず教える側からすると、リアクションが大きい生徒は教えやすいです。例えば
「ここは三平方の定理を使えば辺の長さが出せるよね」
といった何気ない解説に対しても、相槌があるのかないのかだけで話の進めやすさは全然違ってきます。
例えば男子生徒に多いのですが、こちらの話に対してリアクションを全くとらない生徒が結構います。
教え始めたばかりの段階だと、
・自分で考えているから何もリアクションがないのか
・話の内容についてこれていないのか
が、いまいちよくわかりません。・話の内容についてこれていないのか
言葉による相槌やボディランゲージが極端に少ない生徒は少し教えるのが難しいですね。
質問をする
教えやすい生徒の特徴として「よく質問をする」というのもあります。理由は単純で、分からない所を逐一質問してもらった方が、生徒がどこでつまづいているのか分かりやすいからです。
勉強に関係のあることなら、どんどん質問しましょう。
なお、これは先生から見て質問する生徒の方がコミュニケーションが取りやすいという話であって、実は質問の頻度は生徒の成績と関係がなかったりします。
詳しくは、↓の記事にまとめてあります。
・質問をしない生徒ほど偏差値が高い傾向にある
質問はあくまでも勉強に関係のある内容を
質問を適度にしてくれる生徒を言いましたが、勉強に関係のないことを質問しまくるのは NGです。特に個別指導の塾などで、授業の時間を少しでも削ろうと先生の趣味は休日の過ごし方などを質問しまくる生徒がいます。
先生に親近感をもってくれるのはありがたいですが、お金をもらって働いている先生としては正直対応に困る部分もあるのでやめてあげましょう。
やる気がある
やはり、勉強に対するやる気がみなぎっている生徒は先生に好かれます。教える側もは人間なので、
・自分の授業を真剣に聞いてくれている
・自分の成績を上げるために必死に努力している
こういう生徒はやはり応援したくなってしまいます。
・自分の成績を上げるために必死に努力している
生徒のやる気を感じる場面
・宿題をしっかりこなしてくる・自分の力で問題を解こうと、必死に考えている
全くやる気がない生徒を教え続けるのはキツイ
やる気がある生徒は当然教えやすいのですが、その逆もまた真実です。やる気がない生徒を教え続けるのは、教員としては結構精神的にしんどかったりします。
やる気がない生徒の例
・隙を見て答えを写そうとしている・話を一切聞いていない
・一切自分で問題を解こうとしない
しかし全くやる気がなければ、教えてことを吸収するのは不可能です。
「ダラダラと嫌な勉強するよりも、勉強の他に本当にやりたいことがあるなら、それに打ち込んだほうがこの子のためになるんじゃないのかな」
なんて考えたりしてしまいます。
ちなみに、家庭教師のレオンでは生徒がこういう状態の場合は一度面談の時間を設けることを推奨しています。
成績が良い生徒は好かれる?
よくある勘違いが「成績の良い生徒が先生に好かれる」というものです。確かに、塾や家庭教師の場合は成績の良い生徒は歓迎される傾向にあります。
そもそも、成績によっては授業料金の割引などがある塾もありますよね。
これは 合格実績を稼いでくれて塾の宣伝に貢献してくれそうな生徒は、ビジネスの観点からありがたい存在である という事情があります。
なので、教育産業の人間(教師や塾講師、塾の経営者や事務スタッフ)はもともと成績が良い生徒を好む傾向はどうしてもあります。
しかしそれはあくまでビジネス的な観点の話です。
人間的には努力せずに成績の良い生徒より、例え今成績が悪くても必死に努力している人間を応援したくなるものです。
これは生徒だけでは、なくて保護者さんに関してもそうです。
・とにかく子供の合格を願っている
・子供の成績をあげようと必死
こういった姿勢が見えると、我々も人間ですから単なるビジネスを超えて応援したくなるという気持ちはやはりあります。
・子供の成績をあげようと必死
【まとめ】教師と生徒のコミュニケーションは成績向上の鍵でもある
最後にまとめです。 今回の記事では先生に好かれる生徒の特徴として・リアクションがある
・質問をする
・やる気がある
の三つを挙げました。・質問をする
・やる気がある
教師と生徒が円滑なコミュニケーションを取れれば成績アップに大きく近づきます。
もちろん、生徒はあくまで成績を伸ばすのが第一ですから、上記の特徴に自分が当てはまっていないと思っても無理にやり方を変える必要はありません。
自分が勉強しやすいスタイルで勉強するのが一番です。
ですが、もし余力があるのならば上記のような姿勢を意識してみると、もっと塾に行くのが楽しくなるかもしれません。
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