リビングで学習すると偏差値が下がる?勉強部屋じゃなくても良い理由

子供がリビングで勉強しているけど、これって集中できてるの?
と心配される親御さんはとても多いです。
中には、

折角勉強用の部屋も用意しているのに、そちらは全然子供が使わず勉強はもっぱらリビングでやっている

というご家庭もあります。
リビングで勉強している子供を見ると、遊びと勉強がゴッチャになって能率が落ちているのではないか と心配する気持ちも良くわかります。
しかし結論から言うと、リビングでしか勉強しないからといって基本的には神経質になる必要はありません。

今回の記事では、
東大で何人もの勉強が得意な人を見てきた経験があり、家庭教師派遣業の代表もやっている僕が
・リビングで勉強するのが基本的にOKな理由
・リビングで勉強しているケースのうち、注意が必要なもの
を解説します。

子供に勉強を教えるとイライラする!というお母さんへ。プロの意見をいいます

2020年12月5日

リビングで学習してもOK

多くの場合リビングで勉強するのは問題ありません。

一昔前に、東大に行く子はリビングで勉強してきた子が多いという内容の雑誌が売れました。
これはあながち間違いではありません。

僕自身、小学生の時は良くリビングで勉強していましたし、東大時代の友人にも同じ習慣を持つ人が多くいました。

あくまでも経験則ですが、成績が悪い子ほどリビングで勉強しがち、ということは無いです。

リビングで勉強する心理

そもそも子供がリビングで勉強する理由は、孤独や不安をやわらげる為です。

小さい頃、自分の部屋で一人っきりで勉強するのが何となく嫌だっという人は多いはずです。

皆が楽しく遊んでいる世界から切り離されて、自分だけ一人ぼっちのつまらない世界に来てしまったような感覚になってしまうんですよね。

リビングで勉強するのには、そういった孤独や不安からの逃避という面があります。

リビングに、お母さんお父さんがいらっしゃる場合は、子供の勉強に没頭する孤独感も薄れます。
そうでない場合でも、日頃特にリラックスできる空間でやる方が勉強に対する抵抗感が気にならなくなるという感じです。

集中力は多少下がるが、過度に気にしなくてOK

ただし、リビングで勉強する場合は、勉強部屋に比べて集中力はやはり落ちます。
理由は単純で、リビングの方が集中を乱すものが多いからです。

その最たる者がテレビですが、他にも雑誌やら漫画やらオモチャやらお菓子やら、挙げればキリがありません。
こう聞くと、
集中力は落ちるなら、やはりリビングで勉強するのは辞めさせた方が良いのでは?
と感じる方もいるでしょう。

我々の立場は、多少集中力が落ちるのを許容してでもリビングでの勉強を無理に辞めさせる必要はないというものです。
なぜなら、リビングで勉強している子供を無理にリビングから追い出すと、大抵全く勉強しなくなるからです。

確かに集中して効率良く勉強することは大事ですが、ほとんどの子供は効率の前にまずは勉強量が足りていません。
効率にこだわるのは偏差値帯で60以上からで、それまではただ勉強量を増やすだけでも効果は十分でます。

要は、 多少効率が落ちていても、リビングで勉強時間をしっかり確保できるのであればトータルでOK ということです。

対処が必要なケース

リビングで勉強するのはOKですが、いくつか注意が必要なケースもあります。
これから挙げる状況に当てはまっている方は、早めに対処した方が良いかもしれません。

勉強部屋の環境が悪い場合

まずは、勉強部屋の環境が悪いから子供がリビングで勉強せざるを得ないケースです。

中でも意外と多いのが
・机が合わなくなっている
ケースです。

勉強机は小さい時に買ったものを何年も使い続けることも多いですよね。
子供の身体が成長する内に、

イスの高さが合わない
机が狭すぎる

ということが起こってきます。

こうなる子供は無意識の内に
「勉強部屋だと何だか勉強に気分が乗らないな…」
と感じるようになります。

そしてリビングでの学習を余儀なくされるというわけです。
このケースは原因の特定さえ出来ればすぐに改善できます。

なので、勉強部屋が子供にとって最適な状態なのかどうか定期的にチェックしてあげると良いでしょう。

テレビやPC、スマホを見ながら勉強している場合

リビングで多少集中力が乱されるのはある程度仕方ないと、先述しました。
しかし、
・テレビ
・PC
・スマホ
・ゲーム機
などモニター付きの物をいじりながら勉強している場合は話が別です。

これらは集中力をごっそり持っていきます。
大人ですら、やらなければいけないことがあるのにYouTubeを見はじめて一日が終わっていたということが良くあります。

これらに気を取られている内は、実質的な勉強時間はゼロです。
勉強する時間と「テレビ・PC・スマホ・ゲーム」の時間はキッチリ分けるべきです。

高3・浪人生の場合

子供の年齢によってはリビングで勉強するのがマイナスに働く場合もあります。

大学受験生(高3生・浪人生)の場合は、リビングでの勉強は控えた方が良い場合が多いです。
この年齢だと、皆受験を自分ごとと捉えて真剣に勉強しています。
皆それなりに勉強している状況では、日頃のわずかな集中力の差が合否を分けることがあるのです。

ある程度年齢が高くなってくると、リビングで親と一緒に勉強しなければならないということも無いはずです。

自室が散らかっていて勉強しづらいなどの理由があれば、近所の図書館等で集中して勉強できないか検討してみましょう。

まとめ

最後にまとめです。 子供がリビングで勉強している場合、基本的にはそのままで大丈夫です。
ただし、
・勉強部屋の環境が悪いケース
・テレビを見ながらやっているケース
・子供が大学受験生であるケース
は改善が必要になることもあります。
しかし多くの場合は、リビングで多少集中力が落ちるデメリットより、勉強時間を稼げるメリットの方が大きいです。
そのため、放置しても問題ないでしょう。

最後に宣伝になりますが、我々家庭教師のレオンではお子様の日頃の学習意欲や成績に関する相談も承っております。
勉強計画の作成や日頃の勉強習慣作りから一緒に行いますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

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